2014年10月に撮影された姜健士官学校の写真(左)では、一列に並んでいる処刑対象者(target)に向けられた対空機機関銃が見える。10月16日に同学校を撮影した写真からは消えている。写真「北朝鮮人権委員会」提供

2014年10月に撮影された姜健士官学校の写真(左)では、一列に並んでいる処刑対象者(target)に向けられた対空機機関銃が見える。10月16日に同学校を撮影した写真からは消えている。写真「北朝鮮人権委員会」提供

 

昨年10月に平壌で党幹部10数名が銃殺刑された際に、対空機関銃が使用された可能性が高いと、米国の民間団体「北朝鮮人権委員会」が処刑があったとされる日の衛星写真を分析して、29日発表した。

「北朝鮮人権委員会」が公開した衛星写真によると、処刑があったとされる10月6日、平壌市郊外の姜健(カンゴン)士官学校の訓練場では、処刑対象者とさ れる人々が並ばされ、対空機関銃が人の列の方を向いているとしている。17日に同学校を映した衛星写真には、それらが見当たらない。

「北朝鮮人権委員会」は、銃殺に使用された対空機関銃はZPU-4だとしている。米陸軍提供写真より

「北朝鮮人権委員会」は、銃殺に使用された対空機関銃はZPU-4だとしている。米陸軍提供写真より

 

昨年の10月に労働党幹部が二度にわたり計12名が銃殺された件は、アジアプレスが北朝鮮内部での取材をもとに最初に報道した。銃殺に機関銃が使用された という情報についても伝えていた。「北朝鮮人権委員会」では使用された対空機関銃は14.5ミリのZPU-4だとしている。(石丸次郎)

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