放射線の中のセシウム137の半減期は30年。今中さんは「日本はこれから50年、100年と放射能汚染と付き合っていく時代になった」という。

「怖い怖いではなく、放射能がどういうものでそれを浴びるとどういうことが考えられるのか、それぞれが知識を持ち、判断しなければならない世の中になってしまった」

福島の教訓として、今中さんは避難区域の除染政策の見直しに加えて、「日本に住んでいる人全員の被ばく量評価を行い、しかるべき健康追跡調査を国の 責任で行うこと。行政の意志決定や政策実行に関わる役人や政治家に間違いや不作為があった場合にはヒアリングを行って個人責任を問うシステムが必要だ」と 訴えた。

今中さんは定年後について、「福島にはずっと関わっていきたい。私にもまだ役に立つことはあると思うので」と語り、最後の原子力ゼミを締めくくった。(了)
【矢野宏/新聞うずみ火】