アフリン周辺には今後、敵が侵入してくることも想定し、土を盛って塹壕がつくられている。(2月1日・スワール氏撮影)

アフリン近郊の村々、とくにトルコ国境に近い北部地域では空爆や砲弾で多数の死傷者が出ています。そのため、村人たちがアフリン市内に避難してきています。毎日100人ほどの避難民が市内に到着しているのを見ました。それぞれ少しの食糧と服の入った小さなかばんを持っているぐらいです。多くは親戚の家に身を寄せていますが、身寄りのない家族の中には、建設途中の建物で避難生活をする人もいます。地元クルド組織とクルド赤新月社が避難民への支援をしていますが、薬と子どものミルクが足りないと聞きました。

アフリンへの攻撃が始まって、もうすぐ2週間になります。アメリカをはじめ、どこの国も助けてはくれません。イスラム国(IS)掃討作戦では、アフリンからも多くの若者たちがクルド組織に参加しました。それは自分たちの土地を守るだけではなく、ISを世界から駆逐するための戦いでもありました。それなのに今、クルド組織や私たち一般市民が殺され続けているのを、国際社会はただ見ているだけなのです。このままでは、私たち皆、命を失うことになるかもしれない。アフリンの人びとは裏切られたという思いでいます。(続きを読む>>>)

アフリン市内の病院前。空爆や砲撃で負傷した住民が次々と運ばれる。(2月1日・スワール氏撮影)

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