堀井学議員は第2次岸田内閣で内閣府副大臣に任命されていた。自民党の公式HPより。

◆「東京地検の不起訴で裏金事件を終わらせない」と上脇教授

派閥からのキックバックの還流という裏金を受け取っていた議員の中で、世耕弘成参議院議員と萩生田光一衆議院議員ら8人全員を、東京地検は不起訴とした。新たに刑事告発された堀井議員も不起訴となる可能性があるのだろうか。「裏金議員」の告発を続けてきた上脇教授に理由と今後の見通しを聞いた。

「私の告発は不起訴にされてしまいましたが、世耕議員の資金管理団体の会計責任者と萩生田議員の秘書の不起訴理由はいずれも“起訴猶予”だったと報道されています。ということは、東京地検特捜部は規正法違反の証拠があったのに、あえて起訴したかったわけです。私は東京検察審査会に“起訴相当”議決を求めて審査申立てをする予定です。

特捜部は他の議員の会計責任者らについても“起訴猶予”にしている可能性が高いので、まだ刑事告発していない安倍派の他の議員と会計責任者らについても、予定通り順次告発します。裏金事件をこのまま終わらせる気はありません。追及し続けます」

 

■ 鈴木祐太(すずきゆうた)
1981年香川県で生まれ。岡山、大阪で育つ。大学在学中から貧困状態にある子どもたち、特に被差別部落や在日外国人の子どもたちへの支援に関わり、小学校講師、派遣社員などを経てジャーナリズム活動を始める。フロントラインプレス所属。

 

 

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