
◆地下シェルターの教室で学ぶ
ウクライナでは、子どもたちが通う学校もまた、ミサイルや砲撃によって破壊されている。激しい攻撃を受ける東部の町クラマトルスクに、地下シェルターで授業を続ける学童園があった。「子どもの学びの場を維持したい」との思いが戦時下の教育現場を支えていた。(取材・写真:玉本英子)


◆学びの場を確保したいとの思い
ウクライナ東部ドネツク州の要衝、クラマトルスク。ロシア軍は20キロ先にまで迫りつつあった。連日のようにミサイルや自爆ドローンによる攻撃が加えられ、多くの住民はあいついで別の地域へと避難した。だが、市内には、まだ残る住民もいる。ウクライナではオンライン授業か、地下シェルターが設置してある学校は登校しての対面授業が続く。前線地帯に近いほとんどの地域の子どもは、登校ではなく、ネットを通じたオンライン授業を受ける。子どもたちが同級生・先生と顔をあわせる場所は、パソコンやスマホの画面上だ。そんな中、地下シェルターで授業をする学童園がある。

4月、市内の住宅地の大きな一軒家を訪ねた。私設のプラネット学童園だ。入り口に子どもたちの小さな靴が並ぶ。ここに通うのは、低学年児童と幼稚園児、約50人。地下への階段を降りると、コンクリートで囲まれた細長いフロアがあった。机を囲んで、お絵描きをする園児たち。
「とてもうまく描けたね」「色がきれい、すごいね」
先生は、ひとりひとりにやさしく語りかける。












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