子ども用のカラーサンド(色砂)から発がん性の高いアスベスト(石綿)が次々検出されている問題をめぐり、tonecraft(札幌市)の製品に基準(重量の0.1%)を超える石綿が含まれていたことが独自調査で明らかになった。関連製品における基準超の石綿検出は国内で2例目になる。(井部正之)

独自調査で基準超のトレモライト・アスベストを検出したtonecraft「カラーサンド 12色セット DIY 色砂 砂絵 各10g」

◆国際標準の定量法で基準超

基準超の石綿検出が確認されたのは、tonecraftの「カラーサンド 12色セット DIY 色砂 砂絵 各10g」。アマゾンの「子ども向けサンドアートキットの売れ筋ランキング」で1位に選出されていた製品だ。

カラーサンドは砂を着色し、焼成するなどしたもの(ただし中国からの輸入品は分析したいずれも焼成なし)で、砂遊びやサンドアート(砂絵)などの用途で広く出回っている(カラー砂、アートサンド、デコレーションサンドなどの名称もあり、豪などでは総称としてクラフトサンドと呼ばれる)。

マジックサンドは砂を着色しシリコン油などを加えたもの(キネティックサンド、シルキーサンド、のびーるサンドなど、さまざまな名称がある)。ふわふわな手触りで成形しやすく、散らばりにくいため、屋内の砂遊びに適していると人気になった。

これらの子ども向け製品から2025年11月、オーストラリアとニュージーランドで微量の石綿含有が発覚し、大きな問題になった。

日本では筆者が同12月以降、筆者がアマゾンなどのネット通販や実店舗などで計20製品を購入。協力を得た分析機関で国際標準の分析法「JIS A 1481-1」で石綿の有無を調べる「定性分析」をしてもらった。

分析したのは日本環境測定分析協会(日環協)における石綿分析講習のインストラクターが所属する会社で、社内精度管理だけでなく第三者認証も実施するなど、建材などの石綿分析で日本でもトップクラスの分析機関である。

その結果、8製品から石綿の1つ、トレモライト石綿を「微量に検出」した(1月22日の記事段階では計19製品のうち7製品から石綿検出。詳細は拙稿〈<アマゾンなどで販売>カラーサンドなど7製品からアスベスト検出 子どもが吸う危険 独自調査で判明
〉参照)。

そのうち1つがtonecraftの「カラーサンド 12色セット DIY 色砂 砂絵 各10g」である。

今回改めて含有率を調べる定量分析を国際標準の「JIS A 1481-4」により実施したところ、基準超の0.107%と判明した。今回の分析では、通常実施しない「分散色による石綿繊維の確認」で明らかにトレモライト石綿でない繊維を排除して、より正確な定量をしている。

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