Yoi Tateiwa(ジャーナリスト)

-----------------------------------------------------------------------------------

【連載開始にあたって  編集部】
新聞、テレビなどマスメディアの凋落と衰退が伝えられる米国。経営不振で多くの新聞が廃刊となりジャーナリストが解雇の憂き目にさらされるなど、米メディアはドラスティックな構造変化の只中にある。 いったい、これから米国ジャーナリズムはどこに向かうのか。米国に一年滞在して取材した Yoi Tateiwa氏の報告を連載する。

-----------------------------------------------------------------------------------

第1節 ウィッキーリークスと調査報道(7)
◆ ニューヨークタイムズとWL(ウィッキーリークス)

ニューヨークタイムズ本社ビル ニューヨーク Photo by Norihide Miyazaki

ニューヨークタイムズ本社ビル ニューヨーク Photo by Norihide Miyazaki

 

パネラーが全て着席した。ニューヨークタイムズは編集局長のビル・ケラーの隣に社内弁護士も加わっている。それは、その後のやり取りを予想してのことだったのだろうか。

バーグマンは最初に挨拶に立っただけで、司会は務めなかった。このパネルディスカッションについて説明し、後に特別ゲストがあるので楽しんで欲しいという趣旨のことを述べて、著名なジャーナリストのジャック・シェイファー(Jack Shafer)に司会を託した。

まずパネラーがそれぞれのメディアでどのようにWLを扱ったかを説明した。イギリスの日刊紙、ガーディアン(Guardian)のニック・デイビス(Nick Davies)は最初のアサンジとの出会いから、公電を入手した細かい経緯を説明した。それは興味深い内容だったが、これはガーディアンが後に出版した「WikiLeaks」に詳しいので省かせてもらう。
次のページへ ...