74歳から11歳までの村人による“将来の人民義勇軍”
(写真:セクション・コマンダーにならって行進を練習する村人たち。男と女に分かれて列を作る)
昼ごろになると、コルチャバンに行くためにバザールに老人や女性たちが集まりだした。ほとんどの人が3日間をコルチャバンで過ごすために、持参するトウモロコシなどの食糧が入ったかばんをかついでいる。

(写真右:「前にならえ」をする参加者中、最小年齢の11歳の少年。)
集まった村人たちは、マオイストが“特別区”で今年1月から展開している“特別人民軍事キャンペーン”の参加者たちだった。このキャンペーンは、一般の村人を武装化することを目的としたもので、「各戸から一人のマオイストを」のスローガンの下に進められていた。

この村では、各戸から一人が10日間の“訓練”に参加しなければならず、この日はその6日目だった。訓練の一環として、参加者たちは祭りに行くことが義務づけられているのだという。しかし、参加者の顔ぶれを見ると、年寄りが多い。ロルパの特産品である大麻の糸を巻き取りながら、出発を待つ60代の女性に、「祭りには行きたくて行くのですか」と聞くと、「お上(マオイストのこと)が厳しくてね」と、強制的に参加させられていることを示唆する答えが返ってきた。
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