お知らせ
▲国家的措置により、主体(チュチェ)九八(二〇〇九)年(注1)一月より、市場で販売可能な商品は以下のものとする。
個人が生産した青果類、基礎食品、農水産物
個人が飼育した家畜や肉類(牛肉は除く)
個人で養殖・漁獲した魚類、貝類、海草
個人が生産した日用雑貨、繊維製品、建材雑貨類
これに伴い、主体九七(二〇〇八)年一〇月二〇日より、市場販売員は輸入商品ならびに国営・合弁合作会社で生産した商品は、市・郡内の買収(買取り)商店へ委託して販売するものとする。
▲主体九八(二〇〇九)年一月より固定した販売陳列台および固定販売場所での販売は一切廃止し、入場順に市場で販売することとする。
▲市場の建物および販売陳列台・紙票の整理事業を一〇月三〇日より始めるにあたり、各自が公民の自覚を持ち、国家の法と秩序を遵守すること。
(黄海南)道人民委員会商業管理局(市商業部)

[以上引用]
今回のこの指示を含め、二〇〇四年以降の朝鮮政府の市場管理措置を見ると、政策が社会の現実と合っていないことを、まったく解決できていないと言わざるを得ない。

発達する公設市場
先に記述したように、九〇年代以降、全人民の血の滲むような努力によって、朝鮮の市場は発展してきた。
「配給労働」制度の下ではどこまでいっても貧しさから抜け出せなかった民衆たち、その中でもとりわけ市場における絶対多数者である女性たちは、苦しい家計の中、小銭をかき集めて「市場税=場所代」もきちんと支払い、公設市場の建設も物心両面で支えてきた。

にもかかわらず国家は、女性年齢制限を導入して、その生存権をひどく侵害した。そして、それだけでは飽き足らないのか、今度は販売商品の制限などといった「新秩序」で、貧しく弱い民衆を市場から追い出そうとしている。
国家のいかなる市場政策も、市場の主であり、その発達の一番の功労者である民衆の利益を侵害してはならないはずなのだが。

人民の血と汗で発展してきた朝鮮の市場とはどのようなものなのかを、そしてそこで働く民衆たちの姿を過去の記事の写真で見てほしい。
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