◆不戦・平和の国際連帯までもスパイ活動視されかねない
「台湾有事が起きたら沖縄はじめ日本も戦場となります。その戦争の危機が高まっています。私たち『ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会』はなんとしても戦争を回避したいと思い、一昨年から中国・上海の『グローバルサウス学術フォーラム』(華東師範大学などが主催する国際学術交流協力プラットフォーム)と交流を続けてきました。戦争を回避するためには、日本と中国の市民の対話を通じた国際連帯が必要だと思うからです」

その一環として今年1月、「グローバルサウス学術フォーラム」とアジア・アフリカ・南米などに拠点を置く「三大陸社会研究所」などのメンバーが沖縄を訪れ、具志堅さんら「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」など沖縄の各市民団体のメンバーと、「中国・沖縄交流意見交換会~国境越えた不戦共同体の構築を」という集会を那覇市と宮古島市で開いた。「中国と沖縄の市民らが対話を通じて相互理解」を深め、「軍事的な対立ではなく、相互理解に基づいた平和的関係」を築くことの「重要性を再確認し、今後も交流を継続していくことで一致した」という(『宮古新報』2026年1月14日)。
「『スパイ防止法』(その関連法制の「外国代理人登録法」)が制定されてしまったら、このような不戦・平和のための国境を越えた交流・連帯が、スパイ活動視されて、取り締まりの対象となり、妨げられるおそれがあります。法案はあたかも『国民のためになるものであって、市民団体を弾圧するものではない』という装いで出てくると思われます。しかし、それに惑わされず、背後にある狙いをしっかりと見抜かなければなりません。弊害を指摘し、反戦平和運動に対する抑圧を許さぬよう、『スパイ防止法』をなんとしても止めたいです」
このように力説する具志堅さんは、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」も加入する「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」(以下、「沖西ネット」)の共同代表も務める。「沖西ネット」は沖縄と西日本各地の計38の市民団体で構成され、自衛隊のミサイル部隊配備、新基地や弾薬庫の建設、民間空港・港湾・道路の軍事利用、米軍基地の強化など、大軍拡・軍事費膨張の戦争準備に反対する取り組みを各地で進めている。(つづく)
吉田敏浩(よしだ・としひろ)1957年、大分県出身。ジャーナリスト。著書に『ルポ・軍事優先社会』(岩波新書)、『「日米合同委員会」の研究』(創元社)、『横田空域』(角川新書)、『昭和史からの警鐘』(毎日新聞出版)など。










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