
◆ロシア軍が猛攻、激戦地クプヤンシク
各戦線で厳しい戦いを強いられるウクライナ部隊。北東部では、クプヤンシク(クピャンスク)制圧を目指すロシア軍が猛攻をかけていた。内務省の精鋭戦闘部隊、第15作戦任務旅団(特務旅団)の前線拠点で兵士たちの思いを聞いた。取材は昨年4月中旬。全3回 1/3(取材・写真:玉本英子)



◆偵察ドローンの高解像リアルタイム映像
第2次大戦でソ連に抑留された日本兵が送られたのは、シベリアの地だけではない。一部は、ウクライナ東部で建設作業に従事させられた。デバルツェボ、バフムト(アルテミフスク)からイジューム、ハルキウにつながる道路の建設も、日本人抑留者が過酷な労働を課された現場のひとつだ。のちにM03号線と名付けられたその幹線道には、いま、ロシア軍との戦闘に向かうウクライナ部隊の軍用車両がひっきりなしに行き交う。
ハルキウ近郊のチュフイウからM03号線を外れ、東へと車を走らせる。道路わきの畑には、ロシア軍の進撃に備えて設置された「竜の歯」と呼ばれるピラミッド型のコンクリート防護ブロックが、丘向こうまで果てしなく伸びている。


車の窓越しに曇り空を見上げると、空高く飛んでいる鳥までもがロシア軍のドローンに思えてくる。いくつもの村を越え、クプヤンシク戦線を戦う第15作戦任務旅団・砲兵大隊の指揮拠点に着いた。接敵地点から数キロ後方に位置し、作戦統括をおこなう場所だ。拠点といっても、土のうで囲まれた強固な「基地」などではなく、村の一軒家で、戦況に応じて場所を転々と移す。
元の住民が残していった家具はそのままだが、居間には長机が並び、作戦指揮班の兵士4人がいた。壁に50インチほどの大きなモニターテレビが2台かけられ、25に分割された小画面に各方面隊の偵察ドローンからの映像がリアルタイムで映し出されている。ロシア軍側の陣地、上空から見渡すオスキル川(オスコル川)と丘陵地帯。以前は航空機でしか見えなかったような映像だ。

「小さなドローンでも連携すれば敵陣の動きを画面で追える。だが、それはロシア軍側も同じように偵察ドローンでこちらの動きをつぶさに監視してるということだ。だからこそ、やられる前に即座に判断し、タイミングを逃さず攻撃する。それが現場での勝敗を分ける」
指揮班の兵士は言った。










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