NLD(国民民主同盟)本部前で、カメラを構える軍事政権の警察関係者や情報部員たち。2008年6月 撮影 宇田有三

NLD(国民民主同盟)本部前で、カメラを構える軍事政権の警察関係者や情報部員たち。2008年6月 撮影 宇田有三

 

20年ぶりの総選挙を来月7日に予定しているビルマのヤンゴン(ラングーン)市内では、極端に通信事情が悪化している。普段は速度に問題があっても、市内ではインターネット接続が可能で、ネットカフェも運営されている。しかし、今月25日ころから繋がりが悪くなり始め、27日からは日中はまったく接続できなくなっている。

プリペイド式の携帯電話も、頻繁に途中で切断されるようになった。投票日が近づき、国内の反体制派や密かに入国している外国人ジャーナリストたちが、国外との連絡を取るのを軍事政権が妨害しているものと思われる。
27日には、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)からの分派で、選挙に参加している国民民主勢力(NDF)の選挙事務所を訪れたが、周囲には私服の警官がたむろし、取材する私たちの顔写真を撮影した。

ヤンゴン市内は、演説が聞かれるわけでも候補者のポスターが目につくわけでもなく、選挙期間中という雰囲気は感じられない。選挙の行方について市民に尋ねてもほとんど答えてくれない。外国人にコメントしたことが発覚すると逮捕されかねないからだ。
ヤンゴン市内は投票日が近付くにつれて、政府による統制が強まっているのを感じる。(ヤンゴン=宇田有三)