ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウンサンスーチー女史が率いる国民民主連盟(NLD)は29日、NLDの活動が法的に違反していると警告する内務省の書簡に対し、現在も合法的政党であると反論する文書を送った。写真は、NLDが内務省に回答した文書の写し。(DVB提供)

ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウンサンスーチー女史が率いる国民民主連盟(NLD)は29日、NLDの活動が法に違反しているとする内務省の警告に対し、同党が現在も合法的に政党として存続していると反論する書簡を内務省に送った。

書簡は、「法の支配について」と題し、NLDのアウンサンスーチー書記長からココ内務大臣宛に29日付で送付されたもの。書簡のなかで、スーチー書記長は、NLDが政党登録法(4/88号)に基づいて登録された、合法的に存在している政党であると主張している。

内務省は、アウンシュエ議長とアウンサンスーチー書記長宛に送った28日付の書簡で、2010年3月8日に国家平和発展評議会(SPDC)が制定した政党登録法にある既存政党の再登録申請をNLDが行なわなかったことで解党処分となり、解党処分が違法であるとして提訴したNLDの主張も2010年11月22日に最高裁で退けられていると指摘。

解党処分となっているにも関わらず、活動を続けていることは法的に違反しており、議会政治を脅かすものと批判した。奉仕活動をしたいのならば、一般団体として内務省に申請すること、を求めた。

NLDは、これに対し、2010年3月8日にSPDCが制定した政党登録法は、「連邦議会は政党に関して必要な法を制定しなければならない」とする憲法第409条と矛盾しており、同法に基づく解党処分は無効であると反論。

また、「現行法は連邦議会が廃止・修正するまでは憲法と矛盾しない限り有効」とする憲法第446条に基づき、政党登録法(4/88号)は有効で、NLDは政党として合法的に存続していると主張している。
また、法の支配の重要性を訴えた2011年3月31日のテインセイン大統領の議会演説を引用し、法的問題の再検討と内務大臣との面会を求めている。
【赤津陽治】