ミャンマー最大の都市ヤンゴン(アジアプレスFILE)

 

ミャンマー国営放送は11日午後、テインセイン大統領が服役囚6359人に恩赦を実施し、12日から順次釈放すると伝えた。恩赦の対象者は明らかになっていないが、11日午後には対象者の名簿が各地の刑務所に届けられたという。
ミジマ・ニュース(電子版)は、刑務所関係筋の情報として、約300人の政治囚が含まれると報じた。

RFA(自由アジア放送)ビルマ語放送は、2008年のサイクロン被災者の救援活動で投獄されていたザガナ氏や2007年にデモ活動で拘束された女性人権活動家のスースーヌエ氏、禁固106年の刑を受けたシャン州軍のスーティン氏らが釈放される可能性があると伝えた。

恩赦の発表に先立ち、11 日の国営紙には、ミャンマー国家人権委員会からテインセイン大統領に送られた10日付の公開状が掲載された。国家人権委員会は、公開状のなかで、「国家の安定や国民の平和、民族の利益を害する恐れのない服役囚」を釈放することを求めている。

また、シュエマン下院議長も先週末、ノルウェーの放送局の取材に対し「数日中に恩赦が実施される」と答えていた。ミャンマー連邦共和国の憲法第204条B項には、「大統領は、国防治安評議会の同意を得て、恩赦を実施する権限を持つ」と規定されている。シュエマン下院議長は、11人で構成される国防治安評議会のひとりで、恩赦の実施が近いことが確実視されていた。
【赤津陽治】