ヤンゴン市郊外の新ダゴン・セイカン区で開かれたアウンサンスーチー女史の演説集会。会場だけでなく、会場に続く沿道は、スーチー女史が党首を務める国民民主連盟(NLD)の赤いマークで埋め尽くされた。(3月21日ヤンゴン、赤津陽治撮影)

 

21日午後、アウンサンスーチー女史の演説集会が開かれるヤンゴン市郊外の新ダゴン・セイカン区は、スーチー女史が党首を務める国民民主連盟(NLD)の赤いシンボルマークで埋め尽くされていた。沿道には、スーチー女史を迎える、老若男女のたくさんの人びとが、NLDの鉢巻きをつけ、旗を持ち、並んだ。演説会場には、数時間前から支持者が集まり、炎天下のなか、スーチー女史の到着を待っていた。

午後5時ころ、アウンサンスーチー女史が会場に到着すると、聴衆の熱狂は最高潮に達した。NLD関係者によると、集まった聴衆は約25万人。聴衆は「アメー・スー!アメー・スー!(スーお母さん)」と叫び、ピンク色のブラウスに緑色のロンジー姿のアウンサンスーチー女史を歓喜して迎えた。
「これほどの多くの人びとが集まり、規律正しく行動できることを尊敬します」とスーチー女史が述べると、聴衆は「スーお母さんを愛しているからだ」と応える。

スーチー女史は、同選挙区から出馬しているミョーアウン医師(61歳)を紹介し、投票を訴える一方で、次のように語った。
「今回の補欠選挙は、私たちNLDが国会の外で国民のためにやろうとしてきたことを国会のなかでやろうと決断して、参加するものです。民主的政党は、国民の支持だけが頼りです。政府は国民がコントロールするものであり、政府が国民をコントロールするのではありません。

よく見て、よく考えて、自身の投票権を行使してください。ひとりひとりが持つ一票は貴重なものです。誰も無理やり投票させることなどできません。たとえ圧力があったとしても、怖がらずに投票してください。この選挙で国民がどの政党を支持するかをはっきり示してください。

私たちは、国民が平和で自由な暮らしを求めていることを理解しています。私たちは、国民のことをけっして忘れません。国民の皆さんも私たちのことを忘れないでください」。
アウンサンスーチー女史の演説は、30分ほどで終了した。聴衆は、「アメー・スー・チャンマー・チャンダバーゼー!(スーお母さんが健康で豊かでありますように!)」と連呼し、熱狂のなか、アウンサンスーチー女史を見送った。【ヤンゴン=赤津陽治】