信号待ちで子供が母親に甘えていた。
12月31日、北京・永安里にて、宮崎紀秀撮影。

当たり前のことだが、中国にも年末は来る。
家族と過ごすためか、友人と過ごすためか、人々は足早に横断歩道を過ぎて行く。
巨大なビルの列が今年最後の夕暮れに浮かぶ頃には
子は母にすがり、恋人は腕を組んで、北京の寒さを温もりに変える。
この1年、
中国は日本との関係において、険しかった。
その厳しい態度に追い打ちをかけたのは、年の瀬も迫る中、安倍総理が靖国神社を参拝したことだった。中国政府は、激しい非難の言葉を連日繰り出し、怒りの拳を下ろす間もなく大晦日を迎えてしまった。しかし、それは政府の話である。
庶民たちは、
テレビの特別番組を見たり、カウントダウンをしたりしながら、新しい年も平穏に暮らせるよう、ささやかに祈るのである。
【宮崎紀秀】

年の瀬の北京。人々は足早に横断歩道を渡る。
12月31日、北京・永安里にて、宮崎紀秀撮影。

 

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