8月11日、72時間の停戦に入ったパレスチナ・ガザ地区。1900人を超えたイスラエル軍の攻撃による死者は、今後も増えることになるのか。女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ているガザ現地から、古居みずえの現地報告。(アジアプレス編集部)

一時停戦の朝、人々がガザから出ようとしていた。ラファの境界で出国の許可を待つヌールさんと娘(2014年8月12日 撮影 古居みずえ)

一時停戦の朝、人々がガザから出ようとしていた。ラファの境界で出国の許可を待つヌールさんと娘(2014年8月12日 撮影 古居みずえ)

 

◆ラファの境界で 8月12日

一時停戦の朝、たくさんの人たちがラファの境界に来ていた。ガザからエジプト、湾岸諸国などに出国を希望している人々だ。

その中にUAE(アラブ首長国連邦)から来た親子連れがいた。

ガザ市出身のヌール・アルハダットさん(21歳)は結婚してUAEに1年半ほど住む。休暇でガザの実家に帰り、1カ月滞在の予定だったが、今回のイスラエル侵攻に巻き込まれてしまった。

イスラエルの攻撃で実家も壊され、兄弟の家にいた。従兄弟も2人失った。朝の8時にガザ市を出て毎日通って、一週間も待っている。今日も名前が出国 リストに載るかどうかわからない。滞在が伸びて3カ月になり、UAEへ戻ることができず、夫が仕事を辞めさせられないか心配だという。
【古居みずえ】

【ガザ攻撃】
6月末、パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸で行方不明になっていたイスラエル人の少年3人の遺体が発見され、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして非難。今月初めにはこれに対する報復と見られるパレスチナ人少年殺害事件がエルサレムで発生。少年は焼き殺されたと報じられたことから、自治区ガザで抗議が広がり、ハマスがロケット砲撃をおこなった。イスラエルはただちに報復を決め、本格的な空爆作戦を開始。爆撃は広範囲にわたりハマス幹部宅やハマスのロケット弾発射地点など1000か所を超え、女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ている。またハマス側も数百発を超えるロケット弾で応酬を続ける。ガザ攻撃は過去にも何度も 起きており、2008-2009年にはパレスチナ、イスラエル双方の死者は千人にのぼる。その犠牲者の多くはパレスチナ住民だった。

 

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