一時停戦が崩壊し、イスラエル、ハマスが攻撃を再開したパレスチナ・ガザ地区。2000人を超えたイスラエル軍の攻撃による死者は、さらに 増えることが予想される。女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ているガザ現地から、古居みずえの現地報告。(アジアプレス。ネットワーク編集 部)

20日は一日じゅうイスラエルの空爆が続いた。一日の死者は20人を超えた。夜になって爆音が少しおさまった。2014年8月20日 撮影 古居みずえ

20日は一日じゅうイスラエルの空爆が続いた。一日の死者は20人を超えた。夜になって爆音が少しおさまった。2014年8月20日 撮影 古居みずえ

◇突然の爆音、町はパニックに......8月19日

雲行きが変わったと感じたのは19日の午後だった。

イスラエル軍がガザ市やガザ中部などを爆撃していると人々が騒ぎ始める。何が起こったのかわらないまま外に出ると、バーンという爆音が響いた。停戦が破れたのだ。

ニュースを知らない人たちもたくさんいて、街中の公園ではゆっくりとくつろぐ家族の姿も見られた。だが、あちらこちらでしきりに電話をする人がおり、方向を変えて自宅に戻ろうとする車で渋滞していた。予想していなかった展開に、人々はパニックを起こしていた。

時折聞こえる爆音。運ばれてくる負傷者。子どもの姿も見られた。夜になると、病院はたくさんの人たちで再び溢れていた。

走っている車は救急車とプレスの車だけになり、通りから人の姿が消えた。そして再び空爆の日々が始まった。
【ガザ地区 古居みずえ】

 

【ガザ攻撃】
6月末、パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸で行方不明になっていたイスラエル人の少年3人の遺体が発見され、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして非難。今月初めにはこれに対する報復と見られるパレスチナ人少年殺害事件がエルサレムで発生。少年は焼き殺されたと報じられたことから、自治区ガザで抗議が広がり、ハマスがロケット砲撃をおこなった。イスラエルはただちに報復を決め、本格的な空爆作戦を開始。爆撃は広範囲にわたりハマス幹部宅やロケット弾発射地点のみならず、民間の家や国連の学校の避難所、病院、モスクあらゆるところがターゲットとなっている。そのために4週間で1900人以上のパレスチナの犠牲者が出ている。そのほとんどが女性や子どもを含む民間人だ。またハマス側もロケット弾などで応酬を続け、イスラエルの犠牲者は64人、そのうち61人は兵士だ。ガザ攻撃は過去にも何度も 起きており、2008-2009年にはパレスチナの死者はおよそ1400人、イスラエルの死者は13人である。

 

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