朝9時15分、自衛隊のいるサマワへ出発。(写真右:サマワの街。周辺部も合わせると人口25万人の中都市。)途中、数え切れないほどの検問を通過し、1時30分に到着。まず宿探し。

最初のホテルは満杯でダメ。次のホテルは共同通信がいくつかの部屋を押さえており、「空いた部屋に泊まっていいですよ」とJ特派員。共同の人たちはいつも親切で寛大である。

3番目のホテルにちょうど3つ部屋があり、とりあえず、そこに投宿。この宿でアイヌの活動家のトマさんと再会。自衛隊の宿営地の前で平和を祈る儀式をやってきたという。「アジアプレスに独占取材させてあげようと思ったのに、来るのが遅い!」。スミマセン。

 (写真右:サマワのホテル。これで一泊40ドルとはめちゃ高い。マスコミ関係者が殺到するため、いまは売り手市場。)
4時30分から自衛隊の宿営地へ。サマワの街から車で約20分ほど。殺風景な第一ゲート前で撮影開始。

「あんたらどこの社?どうせ出るんならテレビがいいなぁ」と昨日来たばかりという童顔の自衛官。30分ほどのうちに何組かのイラク人が来訪。地主だからカネを出せと言う人やらサマワの日本友好協会の御一行やら。自衛官は「Can you speak English?」と尋ね、「No, Arabic.」と答えるイラク人。それを聞いて「アラビア語の本はどこ?アラビア語の本はどこ?」とあわてる隊員たち。

そのうち双方とも話が混乱し始め、自衛官は「アラビア語のできる人を呼んでくださぁ~い」と無線で本部に連絡。そんな「微笑ましい」交歓風景を撮影していたら、突然「マスコミの人はあの駐車場まで下がってください。

ここは撮影禁止です」と100メートルほど手前の空き地を指差す。どうやら大手マスコミと自衛隊の間で取材に関する取り決めがあるらしい。例の「報道規制・自粛要請」だ。防衛庁はそれを受諾してサインしなければ宿営地の中へ入る許可証を出さないという。アジアプレスはそれにはサインしない。だから門の外で取材しているのだ。

翌朝、番匠(ばんしょう)幸一郎1佐がルメイサ市の評議会に表敬訪問に行くというので見に行く。混乱を避けるため、プール取材。某公共放送などのカメラマンが代表で撮影取材し、そのテープを各社に渡す。取材陣を仕切る広報官は「それでは代表の8人の方、前進してください」と言い、素直に従う報道陣。なんかちょっと滑稽でもの悲しい。

 
ホテルの共同トイレ   自衛隊の宿営地の第一ゲート前。

 
ゲートを警備する自衛官たち   「自分はここの地主だ」と主張するイラク人。結局、自衛隊は相手にせず、門前払い。

 
サマワの日本友好協会のご一行様。少女が花束を持っている。この人たちはアポなしでも中へ入ることを許可された。   ビデオを持つ自衛隊の広報官と取材陣