【番組案内】<再放送>
NHK 衛星第1(BS1)  BSドキュメンタリー
封鎖された街に生きて ~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~

2月9日(月) 午後9:10~10:00
取材・撮影 古居みずえ
イスラエルによる封鎖が続く、パレスチナのガザ地区。ガスや電気、水の供給がしばしば止まり、生活必需品の欠乏に人々は苦しめられている。そのガザに暮らす女性、ウンム・アシャラフ(60)さん一家をジャーナリストの古居みずえ(映画「ガーダ」監督)が、12年以上にわたって撮り続けてきた。

ウンム・アシャラフさん一家は夫、息子たちとその家族、娘の家族と30人を越える大家族。
「封鎖」の中、息子や夫の仕事はなくなり、家計をやりくりするウンム・アシャラフにとっては、頭が痛い。家族はささいなことでイライラしけんかが絶えなくなる。独身の五男は結婚したいと望んでいるが、新居を作る金もなく、見通しがたたない。でも「パレスチナ人はあきらめない」と語るウンム・アシャラフは、工夫を重ねてその日その日を何とか乗り切っていく。

「封鎖」という状況の中、パレスチナ・ガザの人々は一体どうなっているのかー。外からはなかなか分からない人々の暮らしを、古居のカメラがパレスチナ人女性ウンム・アシャラフの目線で描いていく。
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古居みずえからのメッセージ(現在、ガザ取材中)
現在、ガザにいます。こちらへ入って2週間がすぎました。
日本ではもうニュースにもならず、パレスチナは忘れ去られようとしていると思いますが、こちらの人々はこれからどうするかということで、頭がいっぱいです。ガザを建て直すことはどのくらいの時間がかかるか分かりません。また人々の心の傷はとても深く、再び何かが起こるのではとおびえています。

毎日被害状況を見てまわっていますが、破壊のされかたもすごいですが、人権的にどう考えても許されるべきでないことがあちらこちらで起こっているという事実の重さに圧倒されています。
今回の侵攻中は国外のジャーナリストを一歩も入れませんでした。地元のジャーナリストは危険な中、ニュースを流し続けました。

ガザ入りの許可が下りたのは停戦が1週間たった後でした。事件が起こっている間とは違い、道路は片付けられ、壊された家々はイスラエル軍によって瓦礫がまとめてあり、どこがどのくらい壊されたのかわからなくしています。農地もオリーブやオレンジの木をたくさんなぎ倒していますが、土をかけられ、耕された土地と判別できないようにしています。しかしながらいくら事実を隠そうと思っても、人々の口を閉じることはできません。

今、私たちに出来ることは何が起こったのか知ること、そして決して忘れないことだと思います。
古居みずえ
ガザにて
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