カレン軍を率いていたティンマウン司令官(88歳)は10月15日、政府との間で和平合意に署名するため、首都ネピドーへ赴く。(カレン州トーココの総司令部にて。2015年10月11日撮影・宇田有三)
カレン軍を率いていたティンマウン司令官(88歳)は10月15日、政府との間で和平合意に署名するため、首都ネピドーへ赴く。(カレン州トーココの総司令部にて。2015年10月11日撮影・宇田有三)

 

1949年に始まったミャンマー(ビルマ)での少数民族、カレン族による武装闘争は約60年続き、軍政から民政移管した新政府の下、2012年1月、国軍とカレン軍による戦闘は停戦となった。

その後、カチン民族などを除いて、他の少数民族も武器を置き、全国規模の和平合意への話し合いが始まる。

カレン軍を率いていたティンマウン司令官(88歳)は10月15日、政府との間で和平合意に署名するため、首都ネピドーへ赴くことになった。
6年ぶりに再会した司令官は、カレン州のゲリラ総司令部で、笑顔で迎えてくれた。
半年前に発作で倒れたため、会話に不都合をきたすようになっていたが、式に同行した娘のポトゥーさんが彼の言葉を代弁してくれた。

「長すぎた戦争でカレンのゲリラ組織も分裂し、疲弊しきってしまいました。有能な部下の兵士もたくさん失いました。戦争を続けてもカレン民族には将 来が見えません。ミャンマーは民政移管を果たしました。総選挙を迎える前に平和への機運が盛り上がっている今こそ、和平合意への署名は最初で最後の機会な んです」【宇田有三/カレン州】

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