◆拘束中のトゥントゥンヘイン氏の裁判書類

ミャンマーの人民議院副議長で、NLD中央執行委員のトゥントゥンヘイン氏(72歳)。新議会開会直前の2月1日未明、首都ネーピードーで国軍に拘束された。軟禁状態に置かれた後、2月7日に自宅のあるシャン州北部ナウンチョー郡に送還された。その後、2月10日、国軍の諜報部隊に相当する軍事保安部によって自宅から連行された。一時消息不明となったが、現在はラショー刑務所に収監されており、裁判が続いている。

今回、裁判関連書類の一部をトゥントゥンヘイン氏の長女メーダジャンヘイン氏から提供を受けた。トゥントゥンヘイン氏の家族がナウンチョー郡裁判所に写しを請求し、3月下旬に受領した書類だ。そのなかの起訴状(Charge Sheet)を見ると、同氏は2021年3月19日に刑法第505-A条と第505条a項違反で訴追されているのがわかる。

起訴状の全訳。トゥントゥンヘイン氏は3月19日に起訴された。法務官も起訴を承認している。軍事保安部の大尉が原告人となり、証人には諜報機関職員が名を連ねる。(2021年6月、赤津陽治作成)

 

刑法第505-A条と第505条a項とは、何なのか。非常に似通っていることから、国際的な通信社でもこのふたつの法律条項を同じものと混同して伝えている例が散見される。しかし、トゥントゥンヘイン氏の起訴状の容疑欄に記載されている通り、このふたつは全く別個の条項である。(2へ続く >>