(参考写真) 銃の整備をする訓練中の国境警備隊。2004年8月中国側から石丸次郎撮影(アジアプレス)

北部の両江道(リャンガンド)金正淑(キムジョンスク)郡で、鴨緑江を越えて中国に逃亡しようとした住民3人に国境警備の北朝鮮軍兵士が銃撃、死者が出た模様だ。

両江道に住む複数の取材協力者によれば、事件があったのは12月2日で、1人が頭を撃たれて即死、2人が現場で逮捕されたという。中国に逃亡しようとした3人の性別や年齢、越境の動機などは不明だ。

銃撃したのは国境警備に投入されている「7軍団」の兵士だという情報がある。金正恩政権は昨年8月に、国境河川に許可なく接近する者は警告なく射撃するという布告を発表していた。新型コロナウイルス流入を防ぐという名目で、昨年から中国との国境は厳戒態勢が続いている。

◆情報拡散し住民は銃撃に憤怒

銃撃事件の情報は両江道地域で広がっており、住民たちの間では「どれだけ暮らしが辛くて越境を図ったことか」「死を覚悟してでも逃げるのが最後の方法だったはず」と、3人に対する同情と銃撃させた当局への怒りの声が上がっているという。(カン・ジウォン

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

北朝鮮地図(製作アジアプレス)