シリア難民のメイサさんはこの日空路で帰還の予定だったが、ダマスカス便がキャンセルになり、途方にくれていた。(9月29日アルビル空港で撮影・玉本英子)

午後、アルビル空港前には風船を手にした地元市民が集まり、運航停止に対する平和的解決を訴えた。

現在のところ、いつ国際線が再開するのかなどの情報は入っていない。陸路ではトルコ、イラン国境それぞれが開いており、トルコとの国境ゲートを警備する治安担当者は電話で「自治区からの車両も通常通り、トラブルなく通過している」と話した。

ただ、クルド自治区での住民投票に反発してきたイラク中央政府が、今後、どのような追加措置をとるかは分からず、閉鎖が長引けば、市民生活や経済への影響が広がることになる。【玉本英子】

イラク中央政府は、住民投票は憲法違反として29日18時までに国際空港の管轄権を渡さなければ国際線の運航を禁止するとし、運航停止前の29日もイランからの到着便など自治区内に乗り入れるいくつかの便に運休が出た。(9月29日アルビル空港で撮影・玉本英子)


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〔イラク・クルド〕クルド独立を問う住民投票(4) 「独立賛成」でも生活に不安抱える市民
〔イラク・クルド〕クルド独立を問う住民投票(3) 自治区内2空港でイラク政府が国際線運航停止措置
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