◆身元不明で出身国引き取らず 

ISには世界各地からのべ数万もの外国人が加わった。だがシリアで拘束されたIS戦闘員を引き取ろうとする出身国はほとんどない。一部の国は、妻子のみに限って帰還手続きを始めた。一方、孤児は身元の証明ができず、出身国から見捨てられた存在となっていた。のちに子供たちはラッカに送られ、ようやくNGO団体が支援することが決まった。

ISの子として育てられ、米軍の空爆で親を失い、行き場をなくした孤児たち。かれらも戦争の犠牲者だ。

ISは少年たちを戦闘員に養成しようとし、宗教教育や軍事訓練を受けさせた。(2016年・IS映像)

「カリフ国(=イスラム国)の若獅子」として軍事訓練を受ける子供たち。敵勢力の捕虜を殺害させられたほか、戦闘に駆り出された少年もいた。(2016年・IS映像)

シリア入りした外国人の子供はIS宣伝映像に登場。この映像ではインドネシアとマレーシアのパスポートを燃やし、「この地で戦う」と決意を語る。(2016年・IS映像)

今年3月のバグーズでのIS戦闘員と家族。女性や子供の姿も。民主軍の投降呼びかけを拒否し、米軍の激しい空爆で犠牲者もあいついだ。(2019年3月・IS映像)

今年3月のバグーズでのIS戦闘員と家族。女性や子供の姿も。民主軍の投降呼びかけを拒否し、米軍の激しい空爆で犠牲者もあいついだ。(2019年3月・IS映像)

シリア民主軍に拘束、保護されるIS家族。後ろはユーフラテス川。IS信奉者もいれば、夫についてきただけという妻も。(2019年・YPJ映像)

キャンプに移送されるIS家族。IS妻や子供を受け入れ始めた出身国もあるが、身元を証明できないIS孤児たちは行き場がない状態だった。(2019年・YPJ映像)

IS孤児たちがいたキャンプ。世話をする女性らもデリゾールなどからの避難民だった。子供たちは心に深い傷を負っているという。(2019年10月:アジアプレス撮影)