それにしても、モハメッドは変な男である。イスラム教徒でありながら、先日ぼくと一緒にモスクに入るまで、一度もモスクに足を踏み入れたことがなかったというから、まったく驚きだ。「イスラムの指導者はウソをついて信用できないから嫌い」と言う。

夜、共同通信特派員の及川さんと会う。彼は夏までバグダッド。アフガン、イラクと紛争取材続きでご苦労様である。共同は彼のような個性豊かな人材が揃っており、面白い。
もうひとり型破りの個性派人間がバグダッドにいる、ジャパンプレスの佐藤和孝である。滞在中のパレスチナ・ホテルを訪れるも不在。佐藤はぼくとタイプの違うマッチョ(?)だが、もう20年来の盟友である。時々、ボーリングとマージャンで勝負をしてから、酒を飲む。カラオケだけは佐藤の方がうまい。

 
      スンニー派のモスク   モスク前の武装警備員たち

 
米軍の無差別発砲で射殺された青年の写真を持つ父と妹。補償はまったくない。「アイム・ソリー」の一言だけ。   「去年の4月、米軍と抵抗勢力との戦闘の跡」

 
米軍との戦闘で戦死したアラブの義勇兵の墓   午前中、自爆テロが起きたシーア派のモスク。午後にはまた参拝者が押し寄せていた。

 
シーア派モスクのあるアル・カディミヤ地区        自爆テロで負傷した青年

   
モハメッドの実家。立派な邸宅で自動車はBMWと三菱の2台。ぼくよりもリッチ(?)。    

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