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【水かけ祭りのコンサートで、警備の兵士以外、若者たちが時間を忘れて歌い、踊る】
「ヤンゴンで水祭りを経験したって。それだけじゃあ話にならないよ。やっぱりマンダレーでの水かけを経験しなきゃあな」
知り合いのビルマ人からそう言われ、この年のビルマ正月は、ビルマ第2の都市マンダレーで迎えることになった。

マンダレーは、ビルマ最大の都市ラングーンの北約700kmに位置し、同国を背骨のように貫くイラワジ河の近くにある。
またマンダレーは、ビルマ最後の王朝が置かれた所。
政治・経済の中心がラングーンならば、マンダレーは歴史と文化の町とでもいえようか。
もっとも、ビルマ王朝が栄えたとは昔の話。

中国の影響がじわじわと浸透している今のマンダレーは、町の中心街の大きな建物はどこも、ビルマ語の丸文字と漢字表記の看板を掲げているところも多い。

ラングーンでビルマ国営紙『ミャンマーの新しい灯』("New Light of Myanmar")を読んでいた3月初め、政府のとある告知に気づいた。
今年のお正月を特別に10日間の休みとする、ということだ。
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【水かけ祭りが終わるった翌日、街角では僧侶を迎えてビルマ新年を迎える光景を目にする】
雨期前のこの時期、ビルマは1年を通して一番暑い時。

人びとは、上座部仏教のカレンダーに従って、4月の半ばにお正月を迎えるのが習わし。
ちなみにビルマのお正月とは、年末行事である「水かけ祭り」(ティンジャン)が4日間、それに新年(ニッサン・ティ・イェ・ニッ)の1日を合わせた計5日間のことをいう。

水かけ祭りでは、顔見知りもそうでない人も、水を掛け合って1年の汚れを落とし、新たな気分で新年を迎える。
そのお正月を大幅に2倍も延長するというのだ。
その理由は、毎度のことながら、明らかにされない。

噂では、新首都ネピドーで新年を祝うために、公務員を新首都に留めおく必要があるからだ、という。
家族と一緒にお正月を祝おうとしてた人びとはがっかり。
お正月の後、公務員の多くが帰郷のため移動するため、休みの期間を大幅に延長する必要があるからだそうだ。

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