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【限られた社会状況下でも、精いっぱい自己主張をする若者たち。政治に関わらないことならこの日、ある程度の逸脱は大目に見られる】
マンダレーに来ても、同じように電気事情は悪い。1日数時間しか電気が来ない時もある。
ラカイン州では、3日間で2時間しか電気がこないそうだ。

電気が来ないから、ポンプが動かない。
ポンプで水を汲み上げることができないから、生活用水にも事欠く。
ラングーンの友人がぼやいてたのを思い出す。

「お正月の水かけ祭りだと、喜んでばかりはいられないよ。通りで水浴びしている人もいる。家の外で水を浴びるのは田舎じゃあ普通かも知れないが、ここはヤンゴンだよ。水かけ祭りじゃあ、あれほどじゃぶじゃぶかけ合う、その水に不便するとは、全くの皮肉だよ」
ラングーンとマンダレーを夜行バスで往復する途中、ネピドーの近くを通る。

遠目に見て、新首都の方向がそれとなく分かる。
夜の闇に、ネピドーに通じる四車線の道が煌々と照らされているからだ。
全く車の通ってない道なのに。
電気はこちらに回されているんだな。
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