ビルマ(ミャンマー)の民主化運動指導者アウンサンスーチー氏が先月、自宅軟禁解除後初めて、日本の対ビルマ援助について公に発言した。ラジオ・フリー・アジア(RFA)のビルマ語番組が受け付けた、リスナーからの質問に回答したもので、8月19日に放送された。

ミャンマー最大の都市ヤンゴン【撮影:アジアプレス/FILE】

 

日本政府は、ビルマ政府が民主化と国民和解に向けて前進しているとし、同国への経済協力について、
「民衆に直接裨益する基礎生活分野の案件を中心にケース・バイ・ケースで検討の上、実施する」
との立場を示している。
このことについてスーチー氏は、
「どんな援助でも、アカウンタビリティ(責任の所在がはっきりしていること)と透明性があり、必要な倫理的・技術的規準が満たされるように、独立したモニタリングを受けることがもっとも重要だ」
とした。
さらに、
「日本政府がどのような援助を検討しているのかも、どのようにして援助をビルマ国民に直接届けるつもりなのかも知らないが、そうした情報は、日本の納税者とビルマ国民両方のために公開されるべき」
と述べ、対ビルマ援助に関する情報の早い段階での公開を求めた。
【寄稿:秋元由紀】

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