「ドクター・セイプアー」という匿名の批判者を巡って、ミャンマー連邦議会は今年はじめに調査委員会の設置を決め、その人物の特定を進めてきた。調査委員のひとり、ドクター・ソーイン下院議員(与党・連邦団結発展党)は、調査結果が1日の連邦議会で公表される見通しであることを明らかにした。イレブン・メディア(電子版)が伝えた。

「ドクター・セイプアー」という匿名の批判者を巡って、ミャンマー連邦議会は今年はじめに調査委員会を設置し、政府内部にいると思われる「犯人」の特定を進めた。その調査結果が1日の連邦議会で公表される見通し。写真は、「ドクター・セイプアー」が批判を展開したブログ「Voice of Myanmar」。

「ドクター・セイプアー」は、2011年から「Voice Of Myanmar」というブログ内で、スーチー女史や報道機関、少数民族武装勢力への批判を展開してきた。
ことし1月14日には、政府軍と交戦状態にあったカチン独立軍(KIA)の重要拠点ライザに関して、「最善で唯一の方法は、ライザにさらに大攻撃を仕掛けるしかない。ライザが早くなくなれば、早く静かになる。時々、和平会談をするというのは、戦争を長引かせるに等しい」と強硬路線を主張。
同じ日に、議会批判も展開し、憲法裁判所法の改正論議について「憲法を遵守すると宣誓した者が、故意に憲法違反を犯している。いっそのこと、憲法がどう規定してあろうが、議長とその一味が議決したことが採用されると、憲法に明記したらどうか」と批判した。
こうした歯に衣を着せぬ批判で、注目が集まると同時に、その文体が情報省関係者のものと酷似しているという噂が流れた。当初、情報省高官で現在は同省副大臣兼大統領スポークスマンを務めるイェトゥッ氏に疑惑の目が向けられたが、同氏はすぐに否定。与党議員の提案で、調査委員会が設置され、政府内部の「犯人」探しが始まった。
「犯人」の正体はすでに判明しており、政府内の人物の場合、何らかの処分を受ける可能性が高いという。一方で、こうした「犯人」探しのために17人の委員の労力と時間が無駄に振り向けられたとの批判の声も出ている。
【赤津陽治】

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