イスラム国はヤズディ教徒の暮らす町や村を襲撃、その場で殺害された男性たちも少なくない。いまもシンジャル山に残るバシャールさん(写真:右)は、首を切り落とされ放置された親戚の遺体を携帯電話に撮って残していた。(9月、シンジャル山で・玉本英子撮影・写真の一部をぼかしています)
イスラム国はヤズディ教徒の暮らす町や村を襲撃、その場で殺害された男性たちも少なくない。いまもシンジャル山に残るバシャールさん(写真:右)は、首を切り落とされ放置された親戚の遺体を携帯電話に撮って残していた。(2014年9月、シンジャル山で・玉本英子撮影・写真の一部をぼかしています)
シンジャル山(標高1463m)の全長は約60キロ。山を取り囲むようにヤズディ教徒の町があった。イスラム国に町を制圧され、大量脱出があいつぐ。一部の住民たちは北東部にあるクルディスタン地域に逃れることができたが、イスラム国が道路を封鎖し、およそ5万の住民はシンジャル山に逃げ込むしかなかった。イラクのヤズディ教徒の2大コミュニティはシンジャルと、聖地のあるシェハン。シェハンはクルディスタン地域政府が防衛している。モスル東の町バシカはヤズディ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒が混住する町だったが、一部にイスラム国が侵攻し、多数がクルディスタンに避難した。モスルとシンジャルの中間にあるタラファルにはトルコ系シーア派住民が多く、そこでも殺戮が起きている。
シンジャル山(標高1463m)の全長は約60キロ。山を取り囲むようにヤズディ教徒の町があった。イスラム国に町を制圧され、大量脱出があいつぐ。一部の住民たちは北東部にあるクルディスタン地域に逃れることができたが、イスラム国が道路を封鎖し、およそ5万の住民はシンジャル山に逃げ込むしかなかった。イラクのヤズディ教徒の2大コミュニティはシンジャルと、聖地のあるシェハン。シェハンはクルディスタン地域政府が防衛している。モスル東の町バシカはヤズディ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒が混住する町だったが、一部にイスラム国が侵攻し、多数がクルディスタンに避難した。モスルとシンジャルの中間にあるタラファルにはトルコ系シーア派住民が多く、そこでも殺戮が起きている。

第2回「イスラム国と対峙する地域へ」 につづく>>>

◆第1部「ヤズディ(ヤジディ)の習俗、文化、迫害の歴史」(1~7)一覧
◆第2部「イスラム国侵攻後のヤズディ居住地現地取材と女性拉致被害」(1~7) 一覧

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