(※2003年初出のアーカイブ記事。情報等は当時のまま)

◆次女の村へ

地方の農村部ではまだアルカイダ兵がかくまわれている可能性があるとガズニの司令官に言われ、治安部隊の兵士が同行した。(2002年8月)

ザルミーナの長女の村からいったん街に出て一泊したあと、こんどは次女が暮らすガズニ州へむかう。
私たちは現地の治安状況を把握するため、まず州庁舎に出向いた。

州の治安は我々が完全に掌握していると、軍の司令官は力を誇示する。
司令官は北部同盟の地方部隊を率いていた人物で、タリバン政権崩壊後、「官軍の将」としてガズニに入った。

司令官の意向で、道案内もかねて4人の治安部隊兵士が私たちに同行することになった。
広大な平地や険しいいくつもの山を越え、次女の村をめざした。

ザルミーナの次女、バシーラが嫁いだ家。山ふもとの村に築かれた家は強固な土塀で囲まれ、外部の人間の立ち入りを拒むかのように見えた。(2002年8月)

がたがた道は石ころだらけで、周囲には未処理の地雷がまだ埋まっているという。
兵士たちは、この一帯は暫定政府の力がおよんでおらず、タリバン残党やアルカイダ兵がかくまわれている可能性があると教えてくれた。

かつてタリバンを支持していた村に次女は暮らしていた。村には電柱も店もなく、外部世界から隔絶された空間のようだった。
小道を歩く男たちは長いあごひげをたくわえ、頭にはターバンを巻いている。

典型的なパシュトゥン人の村だ。
次女バシーラ(18)が暮らす家は、切り立った山のふもとにあった。

長く高い土塀に囲まれた家は、長女ナジバの家よりも大きい。
ここに一族の数世帯が共同で入っている。
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