厚生労働省は4月20日、輸入・雑貨卸のファースト・アロー(東京都武蔵村山市)が輸入し、販売業者に卸している「幸せの星砂ボトル」(JANコード:4534253634836)の一部の色から基準(重量の0.1%)を超えるアスベスト(石綿)を検出したと発表した。同省の指摘を受け、同社は全4色の自主回収を表明した。(井部正之)

厚生労働省の検査で基準超のアスベスト検出が判明した「幸せの星砂ボトル」(JANコード:4534253634836)。該当製品は赤く囲ってあるブルーとピンクの製品だが、残る2製品も石綿含有の可能性があり、ファースト・アローはいずれも自主回収を発表

◆びん内の色砂から石綿検出

けい藻土バスマットへの石綿混入が2020年に問題になって以降、同省は市場で販売されている製品を毎年数個から十数個程度購入して調べる買い取り試験を委託事業で実施している。

同省によれば、買い取り試験により、ファースト・アローが輸入して卸し先に販売していた「幸せの星砂ボトル」の2色(ブルー・ピンク)から基準超の石綿含有が判明した。

同社の「幸せの星砂ボトル」は計4色(ブルー・ピンク・レッド・イエロー)あり、ハート型のアクセサリー(筆記体で「Okinawa」と記載)と星砂(有孔虫という小さなアメーバ様の原生生物の殻が乾燥したもの)の入ったガラスびん(幅2cm、高さ3.8cm)を金具でつなげたキーホルダー。星砂といっしょにびんに入っているカラーサンド(色砂)に石綿が含まれていた。

同省に確認したところ、買い取り試験で4色すべてを分析し、ブルーとピンクの2色から基準超の石綿を検出。残る2色(レッド・イエロー)について、同省は「基準超の石綿は検出されなかった」と含みを持たせた。石綿「不検出」ではなく、「基準超の石綿」が検出されなかったとの説明は、基準内の石綿を含む可能性があるということだ。

同省は検出された石綿の種類、含有率などについて発表で非公表。筆者の取材に対しても、「個別の事案ですので、お答えは差し控え」(化学物質対策課)と明らかにしなかった。

基準超の石綿検出との同省からの指摘を受け、同社は17日、同社ウェブサイトにて自主回収を発表した。対象は計約2000個。同社は商社を通じて購入しており、製造したのは台湾の工場。カラーサンドは工場が中国から“輸入”しているという。

同省や同社はびんのふた(コルク栓)を開けて砂を取り出さないよう注意喚起している。心配な場合、ビニール袋などに入れて密封して保管するとよい。

同社は、同省による分析で基準超が確認された2色(ブルー・ピンク)について自主回収を発表。残る2色(レッド・イエロー)についても、希望者に対して返品に応じると説明。当初ウェブサイトにはその旨記載がなかったが、筆者が21日午前に指摘したところ、すぐに記載を変更した。

自主回収については、問い合わせ窓口(株式会社ファースト・アロー 担当:森井)に連絡(電話042-520-2111、午前9時から午後5時30分まで)のうえ、製品をビニール袋などに入れて密封し、着払いで送付(〒208-0023 東京都武蔵村山市伊奈平1-52-3)されたい。後日代金の払い戻しをするという。

★新着記事