◆中国の観光客募集は大不振

中国人観光客が三池淵を訪れるためには、平壌から飛行機で向かうことも不可能ではないが、恵山の対岸の吉林省長白県から入国するのが主ルートになる。対北朝鮮ビジネスに詳しい吉林省の貿易関係者に、観光客募集の現況について話を聞いた。

 

――中国人の北朝鮮観光に対する反応はどうか?

5月から、北朝鮮から白頭山観光客を受け入れるという通知が4月10日に長白県に届いた。旅行会社を通じて申し込みを受け付けるということだが、北朝鮮側からの観光客募集の依頼に応じる業者は現れていない。「わざわざ北朝鮮まで行ってお金を使うだろうか」という見立だ。観光客を募集してみようという人は今のところ出ていない。

 

――中国から三池淵観光に行く人はいないと?

いや、貿易業務のために北朝鮮に行った人も、ついでに三池淵観光はできるそうだ。でも別途にガイドを付けなければならないので事前に予約が必要だ。今、中国企業の北朝鮮に対する関心は、観光にはほとんどなく、鉱物資源や水産物の加工品の輸入、そのための開発投資などに向いている。

 

白頭山には中国側から3ルートで登頂することができ(中国名は長白山)、年間数百万人が訪れている。わざわざ北朝鮮ルートで登る理由を見出しにくいということなのかもしれない。

また、金正恩氏の徹底した「断韓政策」によって、韓国人観光客の誘致は不可能だろう。膨大な労力と資金を投じた三池淵リゾートの先行きは明るくなさそうだ。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

クリックして拡大 北朝鮮の三池淵付近図 製作アジアプレス

 

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