シリア北東部にはクルド人が多く暮らす。シリアのクルド人は人口の約一割にあたる200万人を占めるといわれるが、アサド政権下ではクルド系主要政党の政治参加は認められてこなかった。 (シリア・カミシュリ/2005年/撮影:玉本英子)

 

ペヤムネル通信によると、イラク北部・クルディスタン地域政府の首府アルビルで、シリアの反体制派のクルド組織各派が30日、2日間にわたって開かれていた会議を終えた。

会議にはシリア国内外に暮らすクルド系各組織の代表らが25カ国から参加し、拡大する反政府運動の状況や、アサド政権崩壊後を見越した政治的枠組みなどをクルド人の立場から話し合った。
クルディスタン進歩民主党の代表者は、「クルド人の権利がシリアの憲法上に明記されることを求める」と述べた。
また、シリア・クルディスタン民主党の幹部は「シリア政体の枠組みを維持しつつ、地方分権のもとで民族自決権の確立を目指す」とした。

シリアのクルド人は人口の約一割にあたる200万人を占めるといわれるが、アサド政権下ではクルド系主要政党の政治参加は認められてこなかった。
会議に際し、イラク・クルディスタン地域政府のバルザニ大統領は、「シリア国内のクルド人問題に介入することは望まないが、シリアのクルド人の決定は支持し、支援するだろう」とし、「厳しい情勢下での政治的結束を保ってほしい」と求めた。 【玉本英子】