イラク第2の都市、モスルがイスラム武装勢力、「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)によって制圧された。マリキ政権は非常事態発令を国民議 会に要請し、町の奪還のための軍部隊を投入するとしている。住民の脱出もあいつぎ、50万人を超える人びとが町から逃れたといわれている。脱出者はさらに 増える見込みだ。 2010年に玉本英子はモスル現地でイラク軍に密着同行して取材した。 当時は、米軍の爆弾処理車や装甲車など、最新装備がモスルの部隊に優先的に配備され、武装勢力の動きを封じ込める攻勢局面にあった。 それから数年、シリア内戦と連動した形で、武装勢力がふたたび息を吹き返している。 アーカイブ記事を再度、掲載し、これまでのモスルのうごきをたどってみたい。  (情報は2010年取材当時のまま) <玉本英子のイラク報告>
<イラク>連載第1回 世界でいちばん危険な町 モスル 玉本英子 (2010)

フセイン政権崩壊後、米軍の軍事訓練と装備供与を受けて再編された新生イラク軍。モスルで武装勢力掃討作戦を展開していた。だが、イスラム過激組織がシリア内戦と連動する形で勢力を伸ばし、モスルを「制圧」した。写真はイラク軍兵士と最新鋭の防爆装輪装甲車MRAP。(2010年・モスル・撮影:玉本英子)

フセイン政権崩壊後、米軍の軍事訓練と装備供与を受けて再編された新生イラク軍。モスルで武装勢力掃討作戦を展開していた。だが、イスラム過激組織がシリア内戦と連動する形で勢力を伸ばし、モスルを「制圧」した。写真はイラク軍兵士と最新鋭の防爆装輪装甲車MRAP。(2010年・モスル・撮影:玉本英子)