ガザ地区は14年間、イスラエルによる封鎖で、電力不足が続く。暗いロウソクの下で勉強する子どもたち(9月下旬 ガザ南部の難民キャンプ 家族撮影)

◆8月末から「ロックダウン」

ガザでは14年間にわたって、イスラエルによる封鎖が続き、許可ある人しか出入りができない。そのためもあり、ガザ地区ではこれまでは新型コロナウイルスの封じ込めに成功していた。しかし8月24日、初の市中感染者が出て、「ロックダウン」が始まった。10月に入り、一部が解除されたが、ガザでは学校はいまだ休校だ。自宅待機を余儀なくされている子どもたちに聞いた。撮影・取材はガザ現地の人たちを通して行った。(構成:古居みずえ/アジアプレス)

外に出ることができないアマルさん(14歳)は家でコロナの絵を描いている。 (9月下旬 ガザ南部難民キャンプ 家族撮影)

◆学校は休校 自宅待機中の子どもたち

中学2年生のアマルさんは「家ではコロナの絵を描いて遊んだり、コーランを暗記したりしている。学校に行くことができないから、友達に会えないし、友達のところに遊びにも行けないから寂しい」と言う。

一緒にいた、いとこのハーシムくん(13歳)は「外出禁止令が続き、通りで遊ぶことも、学校へ行くことも、床屋に行くこともできない。家にいるのはとても退屈だ」。ガザの家族は大所帯のため、家も狭い。外に出られない子どもたちはストレスを抱えているという。

自分で絵を描き、切り絵をしているラシャさん(8歳)は「コロナがどこかに行って、前のように外に出て遊びたい」と話す。(9月下旬 ガザ南部難民キャンプ 家族撮影)

ほとんどの家庭は貧しいため、コンピュータを持っておらず、電力不足でインターネットにアクセスできないため、オンライン教育ができない。大学も講義がストップしている。

小学校教師リハーブさん(48歳)は言う。「生徒たちが休みの間、教師は授業にあわせて母親と生徒に宿題を与えています。外出禁止令は大きな問題です。子どもたちの中には、退屈、うつの症状を持つ子もいます。そしてこのウイルスが感染することを子どもたちは非常に恐れています」