平屋住宅の典型的な台所。渡してある板の下が焚口になっていて、薪か石炭を燃やす。家内に水道はなさそうだ。（2008年6月平安南道のある炭鉱労働者地区 ペク・ヒャン撮影）
石丸：住宅売買にブローカーは生じないのか？
リ：住宅などの不動産を持っていなくても、取引を仲介する連中というのはどんどん増えている。
住宅が必要な場合は、本人が歩き回って家を探すのが最も良い方法なのだが、住宅の闇の市場が発展するにつれて専門の「家テコ」（「テコ」は日本語〔梃子〕、仲介人の意）と呼ばれる仲介人たちが現れた。
「家テコ」が取る手数料は、通常一〇％以内だがとても高い。入舎証の手続きに役所に払う費用だけでも通常五縲恷ｵ万ウォン（約一六〇〇円縲恣O〇〇円ほど、二〇〇七年時点の大都市部の相場）なので、仲介手数料はどうしてももっと高くなる。
「家テコ」は、公認された住宅物件の仲介業ではなく、いわば非合法な不動産業者だ。しかし彼らがいなければ、今の朝鮮では住宅取引ができなくなってしまう。
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