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【写真:カレニー民族軍の記念日に集まったゲリラ兵士たち。ビルマ国内の「知られざる内戦」の代表として、「カレン民族」や「シャン民族」の武装闘争は、希にメディアに取り上げられることがある。だが、ビルマの最小の行政地域カヤー(カレニー)州には、それら忘れられた闘争の中でもほとんど注目されないものがある。

毎年8月、タイ国境に近いカヤー州ではビルマ国軍に対する抵抗の記念日がいまも催されている】
なぜビルマから追い出されないのか。
自分では知らず知らずのうちに「ビルマ好き好きオーラ」が出ているのが理由ではないかと思っている。ビルマ軍事政権(SPDC)に対しての憤りや、SPDCのトップであるタンシュエ上級大将に対する嫌悪感や怒りは、もちろん、ある。

でも、怒りだけで物事は変わらない。
そういう忌むべき対象を含めたビルマをまずは受け入れて、現実を見て、どうにかして対処する方法を考えなければならないと思う。

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【写真:並ぶビルマ人。庶民的な関西人とビルマ人には共通点がある。並ばないこととドタバタ喜劇(吉本新喜劇のような)が好きなことである。バスに乗る時、窓口・建物・狭い通りの出入り口はいつも団子状態である。もっとシステマティックにすれば誰もがいち早く成果を受け取れるのに、そうしない。我先にと行動する。軍政が長いため、いまを逃すと後がないという社会になってしまったかのようである。

政府が放出する格安のお米を買うため、炎天下の下、店の前に「並ぶ」人びと。「こんなくず米、ヤンゴンじゃあ豚のエサだよ」。一緒にいたビルマ人の友人が怒ったように説明してくれた(バングラディシュが近いラカイン州にて)】
市民を弾圧する兵士もビルマ人であり、彼らにも家族がいるし、命令されつつ嫌々やっているのかも知れない。
そういう人の立場も考慮する余裕が必要なことかも知れない。
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