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【ティクリートに200もあるサダム宮殿だが、フセイン本人は頻繁には訪れなかったという】

玉本英子 現場日誌
■ティクリート~サダム宮殿に泊まる(1) 2009年3月18日
イラク軍の従軍取材はハードだ。20キロの防弾チョッキを着て、ビデオカメラ2台とデジタルカメラ2台を肩にさげる。

兵士たちは保安上、事前に予定を立てるのを嫌がるので、取材先はその場その場で交渉していく。
その上、極度の緊張状態が続く。
女性記者にとって悩みの種は、寝泊りする場所の確保だろう。
私は彼らのお客さんではないし、軍施設にゲストルームなどもちろんない。

去年モスルで取材した時は、休暇中の司令官の小部屋を借りた。何かあってはいけないと、大きな鍵を渡され、「絶対にドアを開けないように」と言われたことを思い出す。
今回ティクリートでは、部屋がないということで、軍が管理しているサダム宮殿に泊まることになった。イラク各地にサダム宮殿はあるが、フセインの故郷ティクリート近郊には200も点在する。
すべてフセインとその親族のためだけに建てられた、いわゆる保養所である。(つづく)