非世俗的な国家統合の象徴だという点で、北朝鮮の首領と日本の天皇には共通点が見出される。写真は晩年の金日成。(わが民族同士HPより)
非世俗的な国家統合の象徴だという点で、北朝鮮の首領と日本の天皇には共通点が見出される。写真は晩年の金日成。(わが民族同士HPより)

三代世襲は困難 「後継問題」に直面する北朝鮮政権 2
リュウ・ギョンウォン

権力後継が困難な八つの理由(承前)
[2]思想闘争を受け継ぐことの困難
一九六〇年代、社会主義国家における重大な路線上の葛藤の一つは「『継続革命』か、否か」であった。
国内で資本家を階級的に清算し社会主義制度を樹立した後も、引き続き「階級闘争」を展開し「継続革命」をやるんだという立場は、執権政党と国家自らが社会の経済発展を妨害するようなものだった。

中国では「継続革命」を前面に掲げて文化大革命が推進された。すると朝鮮も、かの毛沢東率いる中国の路線を模倣することを選択した。
しかし、一九七〇年代中盤、中国は文化大革命を終息させ「階級闘争」を放棄し、経済発展へと政策転換したのに、反対に朝鮮は引き続き「主体(チュチェ)思想」を掲げ唯一思想体系を運営し、神格化した首領擁立で社会主義から前近代的社会へと後退を続けた。

現在の朝鮮は、実質的には社会主義国家でもなんでもないにもかかわらず、いまだに「非社会主義現象との闘争」などと言って、思想闘争を続けている。
朝鮮の「階級闘争」には四大武器がある。

1党生活評価、2住民に対する調査登録、3保衛機関の予審(注1)、4「司法」がそれである。
1~1は全て政治的な恐怖で社会を統治するものだ。4も住民の実生活とはまったくかけ離れた非現実的で形式的な制度で、権力者が一方的に決めつけるものである。そして、処罰も、革命化(注2)や強制労働、一族連座追放など、前近代的なやり方ばかりだ。
当然、こんなものを社会を動かす原動力にしようとしていては発展はありえない。
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