子どもたちが、木をくり抜いた船でお米を運搬するために小川を上下する。

子どもたちが、木をくり抜いた船でお米を運搬するために小川を上下する。

 

こういう身体感覚は、現場に行かなければ、得ることができない。そんなとき、思うのが、山を歩くのが生活の一部である彼らの生き方や考え方は、いったいどんなものだろうか。こういう身体感覚からヒントを得ることはできないのだろうか、と。

政治体制や経済システム、正義や公正さなどの基準は、それこそ時代と共に変わる。だが、人の身体の機能や感覚そのものは、この数百年変わっていないはず。現場で得た身体的な感覚を大切にしなければならないとはそういうことなのかもしれない。
つづく
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