12月6日、トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都として正式に認めると発表した。エルサレムにはユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地があり、イスラム教徒が多くを占めるアラブ諸国や、地元のパレスチナ人らから強い反発が出ている。30年間パレスチナの女性や子どもたちを取材し続けてきたフォトジャーナリストの古居みずえが現場に入った。

「エルサレムはイスラエルの首都」というトランプ米大統領の爆弾発言を受け、世界中が騒然とした。1週間たった今、情勢は落ち着いたかのように見える。しかし、金曜日のお祈りに向かうダマスカス門での光景は異様だった。ジャーナリトやカメラマンは何かの式典の時のようにひと塊にまとめられ、報道規制が敷かれていた。(12月15日撮影・古居みずえ)

金曜日のお祈りの後、早く外に出そうとするイスラエル兵士と、居続けようとするパレスチナ人女性たち。エルサレムは私たちのもの、と叫ぶ女性たちは、毎日のようにデモを続けている。人数はそれほど多くはないが、朝から夜まで居続けている。「私たちはアメリカが『エルサレムはイスラエルの首都』と言ったことを撤回するまで続ける」(12月15日撮影・古居みずえ)

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