トルコ軍は、クルド勢力・人民防衛隊(YPG)と民主統一党(PYD)をテロ組織とし、1月20日、オリーブの枝作戦を開始、これまでに境界線一帯の村落部地域をほぼ制圧。アフリンの人口は周辺の村落地帯も含め、およそ50万人といわれる。(地図作成・アジアプレス)

 

◆「もし生きていたらまた連絡します」

アフリン防衛のために町にとどまることを選択する住民がいる一方、アレッポへの脱出者も出ている。だが容易には移動できず、アレッポに向かうためにブローカーに大金を払う例もあるという。

ダマスカス・東ゴータではシリア政府軍などによる攻撃で多数の市民が犠牲となっているなかで、アフリンで起きている民間人被害については国際社会で大きく報じられない現実がある。

「家族は数日前にアレッポに逃げましたがブローカーに渡すお金を工面しなければなりませんでした。私はこのあとどうなるのか。もし生きていたらまた連絡します」
スワールさんは重苦しい声でそう話した。

アフリンへの軍事作戦に対し、クルド組織・人民防衛隊(YPG)は「世紀の抵抗戦」として激しい攻防戦が続いている。(クルド系ロナヒTV映像)

アフリン保健委員会が公表した民間人の被害者統計(3月7日)

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