◆アウンサンスーチー氏の「三本指」が暗示するもの

2019年7月、アウンサンスーチー国家顧問は、ミャンマースカウト連盟の総長に就任した。スーチー氏の母親ドー・キンチーはかつてミャンマースカウト連盟のコミッショナーを務め、スーチー氏も若い頃、スカウトとして活動していた。

総長就任式で、スーチー氏は3つのちかいを宣言した。そのときの写真を見ると、スーチー氏は三本指を立て、周りの者たちは厳かに敬礼をしている。そばには、現在も拘束中のヤンゴン管区首相ピョーミンテイン氏や主治医で側近のティンミョーウィン氏らが見える。まるでアウンサンスーチー氏が、『大統領』に就任する儀式のようにさえ見える。

スカウトたちに三本指の敬礼をするアウンサンスーチー氏。(2019年7月21日・国営新聞紙面)

2月1日の国軍による全権掌握以来、スーチー氏は拘束され、公の場に姿を見せていない。しかし、約1年半前に撮影されたこのスーチー氏の写真は、まるで準備していたかのごとく、現在の抵抗運動への連帯を示しているように見える。この三本指のサインが、時空を超えて、人びとを結びつけ、過去と現在を結びつけ、新たな未来を生み出していくような気がしてならない。