沖縄のイオン琉球などで販売されていた「幸せの星砂ボトル」(JANコード:4534253634836)の一部から基準(重量の0.1%)超のアスベスト(石綿)が検出され、輸入元のファースト・アロー(東京都武蔵村山市)が4月17日から「全4色」の自主回収を開始している。一部事業者には基準内の場合に「基準に適合」などと石綿含有を隠す事例があるなか、基準超かどうか未確認の状態で自主回収に踏み切ったことは高く評価できる。(井部正之)

イオン琉球オンラインショップで販売が継続されていた「幸せの星砂ボトルキーホルダー」。4月21日、午後6時ごろに削除された

◆基準超未確認で初の正式な自主回収

「幸せの星砂ボトル」は全4色(ブルー・ピンク・レッド・イエロー)あり、星砂(有孔虫という小さなアメーバ様の原生生物の殻が乾燥したもの)といっしょにびん(幅2cm、高さ3.8cm)に入っているカラーサンド(色砂)に石綿が含まれていた。「Okinawa」と記載されたハート型のアクセサリーとともに金具で固定してある。

厚生労働省による買い取り試験で「幸せの星砂ボトル」4色すべてを分析し、2色(ブルー・ピンク)から基準超の石綿を検出。残る2色(レッド・イエロー)について、同省は石綿「不検出」ではなく、「基準超の石綿は検出されなかった」とあいまいに説明。基準内の石綿含有の可能性がある。

同省の指摘を受け、同社は4月17日、自主回収を同社ウェブサイトにて発表。20日に同省が公表。21日には消費者庁「リコール情報サイト」にも掲載し、回収を呼びかけている。対象は全4色。回収対象は計約2000個。

おもに沖縄土産として売られていたとみられるが、輸入元によれば、製造したのは台湾の工場。星砂は台湾産で、カラーサンドは中国から“輸入”と商社から聞いているという。

同社によれば、同省から自主回収を求められたのは2色(ブルー・ピンク)だけ。基準内の石綿含有の可能性がある2色(レッド・イエロー)については、石綿含有の有無も含めて明確な説明がなかったという。事実確認したが、同省は「個別の事案」を理由に回答しなかった。

すでに述べたように同社は全4色の自主回収を発表。

基準超か判明していない製品も含めて消費者庁「リコール情報サイト」にも掲載した正式な自主回収は今回が初めて。安全側に配慮した対応であり、高く評価できる。

「ハローキティ」砂絵セットなどサンリオとのコラボ4製品について基準ギリギリの石綿含有(筆者の独自調査で0.085%のトレモライト石綿含有)にもかかわらず、「基準に適合」と石綿含有の事実をいまだ隠し、「安全性が確認」などと事実と異なる主張を続けるシルバーバック(東京都新宿区)とは大違いである。

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