金正恩政権による新たな農業政策の改編は、まだ現場に完全には定着していない状況だ。政策導入過程での混乱した状況にもかかわらず、農民たちの自己認識に肯定的な変化も見られると報告されている。そのせいだろうか。農民たちの間では、新政策が定着した後に...
食糧不足を打開するために導入した、農民の生産意欲を刺激する農業政策が、むしろ「統制強化」につながって意欲を削いでいるという弊害が現れているようだ。都市住民はすべての食糧は国営の「糧穀販売所」でのみ取引されなければならず、農民による個人取引は...
北朝鮮の同胞は今、どんな暮らしをしているのか? 知り合いの姿は見えないか…そんな思いを胸に、記者・全成俊(チョン・ソンジュン)は脱北して10年ぶりに朝中国境に向かった...
北朝鮮の人々は、今どんな暮らしをし、何を思っているのか。それを知りたくて、2024年10月中旬、アジアプレスの記者2人が朝中国境地帯へ向かった。鴨緑江最下流の丹東から遡上し、豆満江最下流の防川に至る1400キロメートルのうち、国境に接近可能...
北朝鮮軍の服務期間が男子10年、女子7年に延長されたと、国内に住む複数の取材協力者が伝えてきた。2021年に短縮されて以来維持されていた服務期間が2年延びたわけだ。背景には、若年世代の人口減少による兵員不足が深刻化していることがある。 (チ...
分離独立運動が再興したのは、2008年6月に南カシミールのアマルナース寺院の土地帰属をめぐって住民たちが抗議をした一連の事件だった。当時のシンハ州知事の主導で、寺院は新たに作られた管理委員会に帰属することになったが、そこにカシミールの代表者...