20階を超える高層アパートの建設現場。各階の窓枠が位置も大きさもまちまちで歪んでいるのがよくわかる。2011年8月 平壌市大同江区域にて ク・グァンホ撮影

20階を超える高層アパートの建設現場。各階の窓枠が位置も大きさもまちまちで歪んでいるのがよくわかる。2011年8月 平壌市大同江区域にて ク・グァンホ撮影

 

◆窓の大きさはまちまち...労働者は寄せ集めの素人

北朝鮮では2012年4月の故金日成主席誕生100周年を迎え、「強盛国家」を内外に誇示するために、平壌市内で「平壌10万戸住宅建設事業」を進めてきた。その現場を2011年8月、「リムジンガン」の具光鎬(ク・グァンホ)記者が捉えた。この時期、平壌では2012年の4月に合わせ、市内各地でアパートの建設が急ピッチで進められていた。

ク記者が撮影したのは、平壌の中心部・大同江(テドンガン)区域の建設現場。真夏の日差しの下で行われている工事には、全国から大学生、突撃隊、建設専門家などが多数動員されていた。

しかしその実態は、外観を取り繕うことだけを目的とした「手抜き工事」に他ならなかった。映像の中のアパートは、窓枠の大きさや位置、各階の高さまでバラバラ、20階を超える高層アパートにも関わらず、鉄骨もクレーンも見えないまま、手積みで建設されていた。資材の不足に加え、2012年4月までに最大限の成果を収めようと、住む人の便宜や建設後の耐久性などはそっちのけの、「突貫工事」が行われていたのだった。

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