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2015年1月、シリア・イラクで活動する武装組織「イスラム国」(IS)が湯川遥菜さん、後藤健二さんの殺害予告映像を公表し、日本政府に身代金を要求。その後、2人とみられる殺害映像が公開された。シリア・イラクの戦闘地域では深刻な人権侵害があいついでいる。住民は戦火のなか生活を破壊され、多くが難民となって国内外に逃れることを強いられた。今回の事件では、紛争地で過酷な状況に直面する人びとの状況をどう伝え続けるのか、そして危険地帯取材のあり方と報道の自由をめぐる問題など、様々な課題が取材者に突きつけられた。さらに日本が報道・メディアとどう向き合うかも問われているといえる。


なぜ危険地帯を取材するのか? ジャーナリスト5人が語る危険地帯取材の意義と課題

「イスラム国(IS)」が後藤健二氏と湯川遥菜氏を殺害した事件をきっかけに、取材であっても退避勧告地域へは行くべきでないという世論が高まっている。危険地帯の取材の意義とあり方について考えるシンポジウム「戦争と報道-なぜ危険地域を取材するのか」が4月12日、約130人が参加して大阪で開かれた。ベトナム戦争から今年のシリア・イラク内戦まで、長年にわたって危険地帯を取材した5人の気鋭のジャーナリストが意見を交わした。 (2015/05/08)


危険地帯での取材を考える~紛争地でも取材は許されるのか【野中章弘】

紛争下での取材のあり方をめぐって、さまざまな議論が巻き起こっている。「リスクを伴う取材であっても、ジャーナリストの使命として取材すべき」という主張の一方、「いくら取材であっても、拉致・誘拐がおきれば、政府や国民に多大な迷惑をかけるので自粛すべきだ」という意見もある。そもそも、ジャーナリズムの役割とは何なのか.... THE PAGE (2015/02/15)


旅立った後藤さんのこと、そしてこれから...【古居みずえ】

今回のことで日本はますます内向きになっていくかもしれないが、しかし日本を一歩飛び出すと紛争や飢えで苦しんでいる多くの人たちがいる。そこに思いを馳せ、支援していくことは平和への道に繋がるし、それは無念の死を遂げた後藤さんたちの意志を継いでいくことになる。安全にだけに走るのでなく、何が原因でこうなったか検証をし、平和の道を探ることが唯一、解決へつながっていく(2015/02/09)


「日本に突き付けられた問い」【綿井健陽】

日本人だけでなく、誰であっても、これ以上同じような死者は出したくない。イラク戦争を支持し、自衛隊を派遣、その後も米国の軍事行動に歩調を合わせてきた日本。戦後70年の年に、この国に突き付けられたのは、過激派「イスラム国」からの刃物だけではない。国際社会や戦乱の国に対して、日本が今後取るべき道は何なのか、その問いかけが突き付けられている....(2015/02/02)


【アーカイブ】 危険地取材と映像ジャーナリストの現状を考える(2007)

2012年、山本美香さんがシリア•アレッポ取材中に亡くなった。2007年には長井健司さんがミャンマー国軍兵士の銃弾に倒れた。映像ジャーナリストは日本に何人いて、どのよう危機管理を心がけているのか。大マスコミは、なぜリスクの高い取材をやらなくなったのか。紛争地などの現場で取材するジャーナリストの具体例をもとに危険地帯報道の裏側を見る。(アーカイブ記事を再構成/2007)


【アーカイブ】 追悼・山本美香さん(2012)


2012年8月、シリア取材中に亡くなった山本美香さんへの追悼のことばと思い。

 


【アーカイブ】 アグスの死~東ティモールの記憶(2008)

1999年、東ティモール取材中に殺害されたジャーナリスト、アグス・ムリアワン。東京大学留学を経て、98年からアジアプレスに加わり、翌年、東ティモール取材を開始。野中章弘、綿井健陽らとともにNHK・ETV特集「独立にゆれる島・東ティモール」を制作。インドネシアからの独立を問う住民投票まで現地にとどまり取材を続けたが、反独立派民兵に殺害される。享年26歳。



【外部リンク】

【ハフィントン・ポスト】
戦場ジャーナリスト「政府の情報に頼るのは民主主義の放棄だ」
報道の意義考える討論会
(2015/02/17)【アーカイブ動画 THE PAGE】
いま"世界"のためにできること 紛争地 それぞれの眼差し (2015/02/26)