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アルビル・アンカワの教会で洗礼を受ける女児。イラク出身の両親のもとスウェーデンで生まれた。洗礼のため両親の故郷に一時里帰り。イラクの治安悪化で国外に脱出するキリスト教徒は急増した。(イラク・クルド自治区アルビル・撮影:玉本英子:2010年)

◆第2回:イラク キリスト教徒や教会が標的に

2003年に始まったイラク戦争でもたらされた混乱。イスラム武装組織はキリスト教徒を繰り返し標的とした。さらに過激派組織イスラム国(IS)が台頭すると、教会破壊や土地追放の迫害を受ける。イラクを脱出したり、国内避難民になるキリスト教徒が急増するなど、大きな惨禍に見舞われた。戦火のなかで苦難に直面してきたキリスト教徒たちの肖像を伝える連続写真特集の第2回。(玉本英子・アジアプレス)

イラク北部クルド自治区ドホークの西の丘にそびえる聖イス・イラハ教会。

イラク北部バシカはキリスト教、イスラム教、ヤズディ教が共存してきた村。のちにISが制圧し、多数の住民が脱出した。歴史あるキリスト教の教会やヤズディ教の聖塔はISの破壊にさらされた。(イラク・バシカ・撮影:玉本英子:2004年)

治安が悪化していたイラク北部モスル。「信徒が何人も狙われ犠牲となった。いつまでここにいられるか」と司祭は話した。モスルはのちにISに制圧され、キリスト教徒は町を追われ、資産も没収された。(イラク・モスル・撮影:玉本英子:2010年)

バグダッドの「救済の聖母教会」は2010年、過激武装組織に襲撃された。犯人はミサ中の教会に入り込み、立てこもった。写真は治安部隊カメラが捉えた教会の入り口。